3DCADの魅力と未来
技術のマネージャーとして、会社全体の技術力の底上げをやっています。 いろいろな業務がありますから、そこで必要な技術を調べて、教材を整えて教育しています。
前職は工場で製造の仕事をやっていました。昔、自分が製造していたものを、今は設計しています。自動車のAT(オートマチック・トランスミッション)とかに使われる小さい部品を作ってたんですけど、そのときはなぜその形なのか知らずにただ作っていました。
今は意図を持って部品の設計をしています。
2DCADの2次元図面では表現しきれない部分があって、熟練の人は、図面で表現できないところもわかるんですが、3DCADの3次元モデルなら習熟度関係なく誰が見てもわかるものになって、形状の認識間違いがなくなりました。 ものづくりの現場ではソフト同士の互換性が充実してきて、設計で作ったデータがそのまま利活用できる場面も増えてきました。 設計データを拠点関係なく送ることができて、そのまま工場の製造データとして使えるようにインフラ整備が進んでいます。 また、3DCADデータを使ってモデル上で組付けて性能に問題ないか確認をしたり、シミュレーションで耐久性が十分かという解析や評価にも使えます。 人の目では見えない部分もコンピュータ上で可視化できるようになっています。例えば、本来は見えない自動車内部のオイルの流れが見えるようになり、メカニズムの解明や新たな問題の解決が3DCADデータで実現しています。
3DCADで設計から製造、解析まで一手に引き受けてコンピュータ上でほとんどの工程をこなすことができるようになる、3DCADはこれからどんどん重要度を増す設計ツールです。 「身につけて損のないスキル」だと思います。
先進技術に「探究心を持って仕事をする」
経歴が特殊なのですが、大学の工学部を家庭の事情で中退して、販売の会社に入ったものの、やはり機械系の設計の仕事をしたいので工業系の専門学校に入り直し、卒業後キャリオ技研に入社しました。機械設計経験がなかったので、まずは先輩に教えてもらいながら、専門知識を身につけていきました。
現在は発売前の車の電子部品の最適配置をメインに仕事をしています。 電子部品ごとに決められた要件がありますし、どこに置いたら一番安全性とか機能面を守れるかコスト的に有利か、場所によってはデザインにも影響する場合があるので、それも含めて総合的に最適な配置というのを探します。 カメラやセンサーなど部品ごとに置きたい配置を決めていくんですけれど、他の部署が担当する部品もありますので、どちらの方がクルマ全体としてメリットが出るかということを自動車の開発責任者が最終判断するための準備をすることもします。
担当する電子部品の性能を100%発揮させるためには、こちらは少しも配置を動かせないということを理論的に説明できないと別の部署から「もうちょっと動かせないか」ってどんどん追い出されたりします。 相手の知識に負けないように別の部署の知識もきちんと身につけるため日々勉強です。
文系出身、未経験から先端技術に携わる
FCV、いわゆる水素燃料電池車の開発に携わっています。キャリオの中でも一番先行した技術、つまり未来の技術に特化した仕事をしています。FCVで使われる様々な部品の開発に、日々試行錯誤、チャレンジしています。 私は、会社の中で一番新しい技術を持っている人間でありたいし、クルマに関しても誰にも負けたくないという想いでやっています。
実は私は高校も大学もずっと文系でした。 大学の時に免許を取って車に興味を持ち出してからクルマとかものづくりの仕事をしたいと思いはじめましたが、経験がないし文系ですからなかなか入れる会社がなくて、たまたま大学にキャリオの求人があったことで道がひらけました。 ちなみにクルマは今まで国産の旧車やドイツ車などをいろいろ乗り継いで、今はレクサスのISという車に乗っています。
車の技術課題として、いつも環境問題があります。ガソリン車もしばらくはあると思いますが電気自動車とか水素自動車とか新しい動力源で車が発展していく未来がないと自動車会社は生き残れないですし、そこに携わっていかないと私たちも生き残っていけません。
最先端の技術に携わるという経験ができる会社はそう多くない中で、そうしたチャンスがキャリオにはあります。モーターや燃料電池という最先端技術に今後会社が注力していかなければならないので その人材を増やしたい。ぜひ私たちと一緒に最先端技術開発を行って未来を作っていきましょう。
お客様の期待に応える
今お取引のあるすべてのお客様の窓口、いわゆる営業です。新規の引き合い、継続案件、新しい技術の企画・提案、トラブル対処等々。社内で11人いるグループマネージャーの管理もします。
まず、お客様からご期待いただけるというところにすごく感謝をしています。キャリオは未経験者が少なくないので、そういった中でご期待いただけるということに感謝していますし、我々はそのご期待に必ず応え続けるということをまず心がけています。
「期待に応え続ける」という思いはみんなで共有できています。そこは非常に強い会社だと思います。特に開発現場ですと、ちょっと無理な納期や山場がすぐに来るんですけど、決して根性論だけではなく、組織を挙げてちゃんとお応えするというところは、火消し役として非常にお客様からも期待されていますし、そういった評価がダイレクトに頂けるので、みんなのモチベーションが非常に高いですね。 無理難題が出てきたときって、すでにお客様は困っている。社長の富田から教わったことなんですけど、「まずお断りしない」。 やってみないと、やれるかどうかはわからないので、まずやってみる。やってみてどうしても問題が出てきたら、それは正直にご相談して前進するというスタンスで、やらないうちからお断りはしませんし、それを継続して我々も成長してきました。
「期待に応え続ける」を実現するために、社内でトラブルになっているメンバーがいれば、すぐにコミュニケーションをとってみんなでフォローをします。業務分担、業務量を調整する役割担当がいる仕組みが確立していることと、風通し良くということでやっておりますので、一人で仕事を抱え込むことはありません。グループ間を跨いだ業務のシェアも頻繁にしています。「今苦しいからこっちのグループ助けて」という助け合いです。
お客様の期待にお応えし続けていることで、次世代の開発などに最初にお声がけいただけるチャンスが多いですね。最先端の技術に携わる喜びもありますし、何年後かまで安心して働けるような土台をいただけるということもメリットですね。